ミニマリスト歴5年
2018年の冬、私は衝撃的な思考に出会った。
それがミニマリストである。
「物を片付けるだけで、人生が変わるなんて思わなかった。」
ミニマリストになった多くの人がそう思うくらいインパクトがある思考だ。
私はこの思考に出会い、実践して5年経つ。
今回は私なりに気づいたことを述べていく。
メリット:ミニマリストになってよかったこと
①片付けは思考の整理
「今必要ないのにいつかのために、置いておこう。」
あなたもそう考え、取っておいたものはあるだろう。
そう実は、物には色んな「思考のラベル」がついている。
思い出・利便性・執着・見栄…
これらを整理しないと本当の意味でスッキリしない。
ひとつひとつの物に「これは必要か?」と問いかけるとそのことに気づけるだろう。
②自己理解が深まる
また段階を進めていくと、自分を客観視し自己理解を深めることができる。
お金・人間関係・過去・未来…これらも整理するようになる。
お金「将来の不安があるけど、お金はない…」
人間関係「気が進まないけど…行くしかないか…」
過去「なぜあの時◯◯しなかったんだろう…」
未来「不安不安不安…でもいつかどうにかなるはずだ…」
このように考えなくなる…わけではないが量は圧倒的に減る。
なぜならば、現在に目を向けるようになるからだ。
今楽しくないのに未来が幸せになる保証はどこにあるのだろうか。
そのことに気づけるだろう。
③自分主体になれる
本当は自分に必要ないのに、みんなが持っている物を
欲しくなったり買ってしまった経験は誰しもあるだろう。(昔流行ったジャージとか)
「他人と比較すると不幸になる」
よく耳にする言葉だが、そういった経験をしている人は無意識に他人と比較し
他人に追いつこうとしている証拠である。
自己理解が進むと…このように考えなくなる…わけではないが量は圧倒的に減る。
もちろん他人が持っている物が、自分にもメリットがあると考える物だったら良いだろう。
ただなんとなくとか、そうしないと行けないのかな?などの曖昧な判断基準でなくなることは確かだ。
④自分の「好き」がより明確になる
自分の基準ができて、余計な物を捨て、余計な物を買わなくなると
「自分が本当に好きな物」「大切にしている物」がハッキリしてくる。
買い物での失敗を反省し、自分目線での買い物ができるようになったからだ。
例えば私は、PCデスク・服・ガジェットが好きで
特にガジェットにはお金をかけるようにしている。
ガジェットは暮らしを変化させてくれる。
いいガジェットは私の幸福度を上げてくれる。
その代表となる物がスピーカーとイヤホンだ。
音がいいと音楽に没頭できて、頭の中を空っぽにできる。
この頭の中が空っぽになった時が本当に幸せだ。
デメリット:ミニマリストの欠点
①ノイズが気になる
ミニマリストになって、視覚的ノイズや騒音に敏感になった。
ごちゃごちゃしていると片付けたくなるし、あれもこれも捨てたくなる。
行き過ぎた片付けに時間を取られ、捨てすぎて不便して、それでは本末転倒である。
頭でわかっていても、ゲームやアニメに夢中になるとついつい長い時間やってしまう(見てしまう)感覚と似ている。
②頑張って手放して(捨てて)、やっぱり後悔する
私は「これを捨てられないのは執着だ」と思って頑張って手放した物が結構ある。
その中に反省して買い直した物も結構ある。
二度と戻ってこない物もある。
今となってはお気に入りのスピーカーがない生活なんてありえないし
絶対に嫌だと思うが、一度頑張って手放してみた。
理由は、小さくできる物はなるべく小さくしたいからだった。
でも私は音質にこだわりがあって、なかなか小さくて良いスピーカーにたどり着けなかった。
結果、また同じような物を買い直した。
③見栄を張る
ミニマリストになると「少ないは正義」だと考えはじめる。
ブランド物を買って見栄を張るのとは逆に、物の少なさで見栄を張るのだ。
より少ない方がかっこいいし、同じミニマリストから称賛されると考えるからだ。
そもそも暮らしを豊かにする考え方だから、他人の承認など必要ないはず。
今となってはこだわりすぎたなと反省している。
まとめ:物に埋もれて見えなくなった自分を見つけ出す。でもほどほどに。
メリットの一番初めに紹介した通り、片付けは思考の整理である。
捨てられない物には「思考のラベル」がくっついている。
その思考のラベルを剥がし、余計な物を捨てると身も心も軽くなる。
「本当の自分」が見えてきて、今まで見えてなかったことが見えるようになる。
でも、ミニマリストは中毒にもなる。
ハマりすぎには注意が必要だ。
ミニマリストになっていいことも悪いこともあった。
でも、私はミニマリストになってよかったと思っている。
なぜなら、以前より私は自分を好きになることができたからだ。